彼女とパン
職場の後輩の中で、とにかくパンやケーキを作るのがとても上手な子がいました。
休日明けになると、以前パン教室で習ったパンを自分でもう一度作って、
職場に持ってきてくれて、食べさせてくれます。
それは、さすがプロに習っただけある!!と言いたくなるような非の打ち所がないパンばかりでした。
彼女曰く、パン作りは楽しいのだとか。
とにかく時間はかかるけれど、その時間を楽しめるのだと彼女は言います。
自分の作りたいパンを頭の中でしっかりイメージし、発酵させ、形を作り、ねかせ…、
オーブンに運ぶまでの課程が、全て楽しみなのです。
そして、オーブンの中のパンがふっくらと膨らむと同時にこんがり色づきはじめる瞬間は、子供のようにわくわくするのだそうです。
そんな話を聞いているのと、なぜだか、こっちまでホンワカとした幸せな気分になるから不思議です。
パンを作るということひとつでも、人はこんなに幸福感を味わえるのですね。
パン作りには縁がなかった私でさえ、柄にもなく興味が沸いてきてしまいました。